ゴールデンコンビ

 金曜日にみえたお客様、筍を持っていった時に「この前も雲海鍋と焼き筍だった。」と、仰っていました。ということは、一年ぶりにいらしたということでしょう。お若い数人のグループでした。お食事のスタート時点でお椀に入った白いものはナンナンだろう?ナニスンダろう?と、思っていると、ドジョウが出てきてこんにちわ〜。よろしくオヤジが出てきてこんばんわ〜。と、オモムロにレンゲで白いものを鍋に入れていきます。「それなんですか?」「山芋です。」「へぇ〜そーやって入れるんだ。」

 こんな感じで初めての方は雲海鍋を面白いものと、印象づけられるようです。

 それと前後して、生の素焼きの筍が出てくると「へ〜もう筍が出てるの」と、おどろかれ、これ又面白いものと、思っていただけるようで、印象が強いのかもしれません。

 献立も、盛り方も変わっていますが、その辺りはあまり記憶の上での話題にはのぼりませんでした。仕上げのお蕎麦と天ぷらも楽しみにみえるお客様も沢山いらっしゃいますが、こちらは通年のものなのでヤッパリ季節感も手伝って、前のフタリにはカナワナイのかもしれませんね。


 今日は暖かく感じられる陽射しで、当家の愛犬リキくんのお尻の辺りの毛が綿のようになり、衣替えの準備に入りはじめました。愈々山菜のシーズンにはいります。全て天然ものを揃えるのは大変な仕事になりますが、今年も駈けずり廻って調えて参ります。それまでは、ゴールデンコンビでお楽しみ願います。